…私たちは次の穴のところに来ました。その穴の内側は、大きさは他の穴と同じでしたが、別の骸骨(がいこつ)の姿がありました。
ひとりの男の人の声が穴から叫んで言いました。
「主よ、私をあわれんでください!」
話し声が聞こえた時だけ、私はそのたましいが男性か女性かわかりました。
激しい悲嘆にくれた泣き声がこの男の人から聞こえました。
「本当にすみませんでした、イエス様。私を赦してください。 私をここから連れ出してください。もう何年もこの苦しい所にいます。 お願いですから私を出してください!」
彼が懇願した時、激しいすすり泣きで彼の骸骨の体が揺れ動きました。
「どうか、イエス様、私を出してください!」
私がイエス様を見ると、イエス様も泣いておられました。
その男の人は燃えている穴から叫びました。
「主イエス様、私の罪のためには十分苦しんだじゃないですか?
死んでもう四十年たちましたよ」
イエス様は言われました。
「こう書かれています。『義人(神の前に正しい人)は信仰によって生きる!』
すべて、あざける者たちと信じない者たちの受ける分は、火の池の中にあります。
あなたは真理を信じようとしませんでした。 幾度も私の民があなたのところに送られて、あなたにその道を示しました。 しかしあなたは彼らの言うことを聞こうとしませんでした。あなたは彼らをあざ笑い、福音を拒みました。
私はあなたのために十字架の上で死んだのに、あなたは私をあざけり、あなたの罪を悔い改めようとはしませんでした。私の父はあなたに救われる機会を幾度も与えました。
もしあなたが耳を傾けてさえいたのなら!」
イエス様は泣かれました。
その男の人は叫びました。
「知っています、主よ、知っていますよ! だけど今は悔い改めています」
イエス様は言われました。
「遅すぎます、裁きは決定しています」
その男の人は続けて言いました。 「主よ、何人か私の知り合いがここに来るはずです。彼らも悔い改めることはないでしょうから。
お願いです。主よ、私を彼らのところに送って、まだ地上にいる間に自分の罪を悔い改めなければいけない、と話させてください。私は彼らがここに来てほしくないんです」
イエス様は言われました。
「彼らには、福音を語る説教者、教師、長老たちがいます。その人たちはみな福音の奉仕をしています。その人たちが彼らに語るのです。
彼らは私から学ぶために、現代の情報伝達のシステムなどさまざまな方法を利用することもできます。彼らが信じて救われるため、私は働き人たちを彼らのもとに送りました。 彼らが福音を聞いた時信じようとしないなら、死人が生き返っても彼らは聞き入れないでしょう」
この時、その男の人は非常に怒り出し、呪い始めました。悪い、ののしる言葉が彼から出て来ました。
私はおびえて見ていると、炎が立ち上ってきて、彼の死んで腐った肉は焼かれて、くずれ落ち始めました。この死んだ男の人の形の内側に、彼のたましいが見えました。それは、きたない灰色の霧のように見え、彼の骸骨の内側に満ちていました。
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